年賀状の歴史と作成方法の変遷など

2023年12月25日

こんにちは、たか爺です。
皆さんは毎年12月になると「年賀状」を書きますか?

年賀状の見本

「年賀状」は新年の挨拶を、お世話になっている人や親しい友人、お世話になった先生などに旧年中の厚誼の感謝の気持ちなどを添えて出しますよね。

最近は、LINEなどのSNSでやり取りする方も増え、年賀状を出さないという方が多くなってきているようです。
また、高齢者を中心に「年賀状じまい」をする方も増えてきているとも言われています。

 今日は、そんな年賀状の歴史や年賀状作成方法の変化などをまとめて投稿しました。

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年賀状の文化と歴史

年賀状の風習は日本だけでなく、日本に近い韓国、中国、台湾などにも似たようなものがあるようです。
しかし、欧米では年賀状の文化は無いそうです。

では、日本ではいつごろからどのようにして年賀状が始まったのでしょうか

年賀状はどのようにして始まったのか

年賀状は平安時代から始まったとされています。
平安時代の貴族、藤原明衡がまとめた手紙の文例集の中に、年始の挨拶の文例があり、これが残っている最も古いものです。
この頃からお世話になった方や親族に新年の挨拶をして回る「年始回り」という習慣が広まりました。

しかし、まだ挨拶に手紙を使用するのは一部の貴族で、直接会えないような遠方の方へ賀状として送っていたそうです。
江戸時代に入ると、今の郵便の先駆けとなる「飛脚」が充実し、庶民が手紙で挨拶を済ませることも増えていきます。
この頃には、「名刺受け」というものを玄関に設置し、不在時には、新年の挨拶を書いた名刺を入れてもらうという文化もありました。
筆ぐるめのサイトより原文のまま引用)

現在の年賀状スタイルになったのは

現在のようなはがきスタイルになったのは、1873年(明治6年)に登場した官製はがきがきっかけです。
明治20年前後には、年賀状を出すことが年始の恒例行事となります。
多くの人が「1月1日」の消印を押してもらうために、年末頃に年賀状を投函し、郵便局の仕事量は普段の何十倍にも跳ね上がったそうです。
その対策として、「年賀郵便」の特別取扱が始まりました。
これは現在のように年末のうちに年賀状を受け付け、元日に配達されるという制度です。

その後1949年に、いち民間人であった林正治氏からのアイディアで、お年玉つき年賀はがきも登場しました。
筆ぐるめのサイトより原文のまま引用)

年賀状作成方法の歴史

年賀状作成方法の歴史といったら大袈裟かもしれませんが、昭和35年ころ(私の子供の頃)からの年賀状作りの歴史を述べますと、小学生時代に学校で教わった方法は、サツマイモ・ジャガイモなどを彫刻刀で削った物を用いたイモ判とか、はがきサイズ用の木片やゴム板に下書きをして彫刻刀で削って作った版画などがありました。
また、みかんなど、柑橘類のしぼり汁を用いたあぶり出しを使ったこともありました。
届いた年賀状をストーブなどで軽くあぶってもらうと絵や文字などが現れるというものです。

今考えるとかなり手のかかったことを、楽しんでやっていたように思います。
昭和40年頃(私の小学生時代後半から中学生くらい)になると、カラフルなサインペンや毛筆の筆ペンを用いたり、また万年筆の筆跡のインクに息を吹きかけた吹き流しなどほとんど手書きで作っていたように覚えています。
昭和45年頃(高校生くらい)になると、ほとんど万年筆の手書きに、文具店などで売っているゴム印(郵便局にも置いてありました)を押して作っていました。

画期的な簡易印刷機「プリントゴッコ」の登場

私が大学生の頃(昭和50年ごろ)、家庭での年賀状作成方法の画期的なものが、理想科学という会社から売り出されました。
プリントゴッコ」といって、紙に文字やイラストなどを描いて原版にストロボで焼き付け、その原版に専用の色インク(絵の具のチューブみたいなもの)を乗せ、年賀状の上からプレスすると、カラフルな年賀状が印刷できるというものでした。
子供も喜んで一緒に印刷していた記憶があります。
これがまた爆発的に売れ、平成10年ごろまでは、年賀状シーズンになるとスーパーなどでは特設売り場があった時もありました。

パソコンの普及で

その後、パソコンやインクジェットプリンターが普及してきたので、年賀状リストは表計算ソフトを使い、年賀状そのものはワープロソフトを使って作成するようになりました。

その内に「年賀状作成ソフト」が出てきて、住所録やいろんなイラスト、背景なども付いていて便利なので、これのお世話になりました。
私は2001年に買った「筆王」に、イラストなどはフリー素材をネットで入手し、今でもお世話になっております。
「年賀状ソフト」はいろいろあり、一部の広告を最下部に貼っておきましたので、良かったら覗いてみてください。

印刷会社に家族写真をいれた年賀状作成を依頼している方もありますが、パソコンと年賀状ソフトがあれば写真入りの年賀状を簡単に自分で作成することも出来ます。

年賀状の今後は?

年賀状の販売枚数は、2003年頃がピークで44億枚余り売れたそうですが、その後は毎年のように減少しており、2015年は32億枚と前年比マイナス3%くらいだそうです。
今後はインターネットの普及などで電子年賀状などが普及したり、スマホ等でも簡単に作成・送信できたりと、年賀状の発行枚数が減っていくのは確実だと思われます。
また、最初に書きましたが、最近は若い人を中心に、スマホでのメールやSNSで年賀状の代わりに済ませたり、高齢者を中心に「年賀状じまい」をするなど、年賀状離れが増えているようです。

年賀状じまいのスタンプも売っている

「年賀状じまい」は何か寂しい気もしますが、年賀状に限らず、技術の発達と時代の流れにしたがって風習も変わっていくのは仕方のないことかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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