百均材料でビニール温室を自作、野菜や花の種の発芽・育苗促進用

2023年12月18日

こんにちは、DIYと植物を育てるのが好きな たか爺です。

今日は、野菜や花の種の発芽・育苗の促進用に使う為の小さな温室を、百均に売っている安価な材料を使って約1,700円で自作した、という話を投稿しました。
尚、この温室は植物の越冬にも使えそうです。

冬の終わり頃~春先に、花や野菜などを種から育てようとした場合、外気温が発芽適温まで上がるのを待つ必要があり、植物の多くの発芽適温は20~25℃くらいなので、私の住んでいる石川県なら4月後半から5月頃が発芽適温ということになります。

しかし、ポットなどに種をまいて温室で管理すれば露地に種を撒くよりも1ヶ月以上も早く発芽させることが出来ます。
そして早く芽が出た分、野菜ならそれだけ早い時期から収穫することが出来たり、早くから好きな花を楽しめたりしますよね。

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温室の自作を検討

私は、夏野菜や花の種の発芽・育苗に使う為の小さい温室が欲しくて、通販サイトなどを覗くと、40cm×50cm程度の大きさで3,000円~4,000円くらい等、結構いい価格で販売されていました。
自分で作ればもっと安く出来ないだろうかと思い、温室の大きさ・構造・材料などを検討。

構造としては、四角い網で大きさ40~50cm角ぐらいの四角い鳥かごみたいなものを作り、接合部をインシュロックで縛って固定し、これにビニールシートを被せれば最も簡単に作れるのではないかと考えました。

そして、百均の材料を使ってDIYすれば最も安く作れるのではないかと考え、骨組みは百均のワイヤーラティスとインシュロックで。

出来上がり予想図は以下の鳥かごのような感じでした。
この骨組みにビニールシートで作ったビニールカバーで囲いをすれば温室が出来るはずだと考えました。

実際の製作・組み立て

集めた材料は、ワイヤーラティス(51.5×40.5cm、6枚)、インシュロック(結束バンド、数十本)、ファスナー(1m)、ビニールシートです。

ワイヤーラティス、ファスナー、インシュロックなど

この工作部品のメインは百均「セリア」で購入したワイヤーラティス(51.5cm×40.5cm)で、1枚税込みで110円でした。

まずはこのワイヤーラティス5枚を上下左右後ろに、繋ぎ目をインシュロックでしっかりと縛っていき、骨組みを作ります。

 繋ぎ目はインシュロックで固定(赤丸)

有効高さはそれほど要らないので、高さ方向の中ほどに棚板としてワイヤーラティス1枚を取付けて2段にした。

骨組みが出来上がったら以下の写真のようになりました。
何か鳥かごみたいですが、これをビニールシートで被ったらいい訳です。
(鳥かごもいい値段していますけどね)

 出来上がった骨組み

次に、この骨組みにかけるカバーをビニールシートで作ります。
ビニールシートは百均には売っていなかったのでホームセンターで購入することに。
ホームセンターで買ったビニールシート(90cm×150cm、厚さ0.2mm)を切り取ってビニールカバーを作った。

前部だけは上に開閉できるようにするために、ビニールの前部と左右が接するビニールにファスナーを縫い付けました。

 ビニールシートにファスナーを縫い付け作業

その他のビニールの継ぎ目はガムテープで塞ぎました。
これで隙間を無くし風なども入らないようにしました。

これで、幅51.5cm×奥行40.5cm×高さ51.5cmの骨組みにビニールを被せた小型温室の完成です。

完成。前面は開閉が出来るように左端と右端にファスナーあり

最初は強度を持たすために、上の写真のようにラティス半切りを前面に付けていましたが、実際に使ってみるとポットなどの出し入れに邪魔なので取り外した。
そうすると上の段にポットをたくさん置いた時に重さでワイヤーがたわむので、真ん中の段の手前部分に棒(園芸支柱)を横方向に渡して補強しました。
以下の写真は実際に使っている様子です。

温度の上がり過ぎ対策で天井部に換気穴も付けた

外気温と温室内の温度差は

温度管理は重要なので、棒温度計を取付けました。
ビニールカバーに少し小さめの穴を開けて棒温度計を差し込むだけで固定されました。

 アルコール温度計

今回作った温室を庭に設置して、実際に温室内の温度を測ってみました。

3月9日~3月20日まで、天候の違いなどで外気温と温室内の温度がどれだけ違うのか調べてみました。
最高気温は日によって違いますが、この期間の晴れた日では9℃~18℃でした。
晴れた日の温室内の温度は24℃~33℃と外気温よりも6℃~15℃くらい高くなっていました。

当然のことですが、雨の日や曇りの温室内の温度は外気温とあまり変わらないし、また夜間~早朝も日が射さないので外気温とほとんど変わらず、この時期の最低気温は3℃~5℃くらいの日もありました。
逆に、温室内の温度が上がり過ぎないように、天井部分に5cm角くらいの穴を開けて対策しています。

外気温が15℃以上になったら開けておく必要があり、それでも暑くて温室内が30℃を超える場合は前面のビニールを半開ぐらいにします。
夕方以降は穴の上も蓋します。

温度差はかなりありますが、晴れた日の日中なら温室の効果があり十分温室として使えることが確認出来ました。
いつもの年なら4月中頃から種を撒いていますが、この温室なら3月の初め頃でも種蒔きが出来そうです。
1ヶ月くらいは早く種蒔きが出来る感じです。

内壁に結露水が付くことも。強風でも飛ばされないよう固定。

かかった費用と耐久性など

ワイヤーラティス(51.5×40.5cm)   6枚  660円
コイルチェンファスナー(大)100cm  1本  110円
インシュロック数十本 (昔に購入したもので100本入りで300円くらい?)
ビニールシート0.2mm 90cm幅   1.5m 687円

合計で1,700円ぐらいになりました。
製品の温室を購入するより半値くらいで製作出来ましたが、何年くらい使えるか分かりませんよね。
ワイヤーラティスの腐食やインシュロックの劣化で寿命が決まりそうです。ビニールカバーは作り変えが可能です。私は春先に使うだけの予定なので、少なくとも数年くらいは使えそうで大事に使いたいです。

これで2週間から1ヶ月程早く種を発芽させて、夏野菜や花などの苗を育て、早くから収穫したり綺麗な花を楽しむことが出来ると思います。

参考になったかどうか分かりませんが、良かったら皆さんも温室を作ってみませんか?
もっと良いアイデアなどがありましたら教えてくださいね、逆に。(安くて良いものを)

最後までお読みいただき有難うございました。

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