腐食しにくいパイプを使って自転車小屋を簡単に製作

2024年5月23日

こんにちは、DIY好きの たか爺です。
犬が大好きで飼いたいのですが、最後まで面倒見れるかわからないので飼ってません。

今日は10年程前に、腐食に強い自転車小屋(間口1.6m×奥行2.1mの多目的小屋)を作った時の話を綴ります。
作った当時はブログを開設していなかったので、撮ってあった写真などをもとに今回記事にしました。

自転車が2台くらい入る大きさの小屋を、長持ちする材料で、しかも出来るだけ安く作りたいと思い、骨組みをイレクターという樹脂をコーティングしたスチールパイプを使い、屋根材は透明の波板(ポリカーボネート)と角材(垂木など)を使って製作したものです。

イレクターで作った自転車小屋、物置小屋の屋根と勾配と同じに
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使った材料は「イレクター」

強度があって腐食しにくい材料として、私が過去にも使ったことのある「イレクターパイプ」を選定しました。
イレクターパイプは樹脂コーティングしたスチールパイプなのでかなり腐食に強く、中は鉄パイプだから強度もあり、足元をしっかり固定しておけば台風でも大丈夫だと思います。
パイプの外径は28mm、32mm、42mmの3種類があり、カラーは白と茶色などがあります。私は白の28mmを使いました。
樹脂製の継手にパイプを差し込んで接着剤(液)を流し込んだら数分で固着し、これを繰り返すというプラモデルを組み立てるような感覚で作れました。
この大きさで、材料以外に道具も少し揃えましたので、全部で3万円弱ほどかかりましたが、何年も使えることを思えば安いものではないでしょうか。

ここにメーカさんの「イレクターパイプ」の説明写真を載せておきます。

  ヤザキのホームページより引用

もし、イレクター商品に興味のある方は記事の後の方にヤザキのURLを貼っておきますので確認してみてくださいね。

あとは、屋根材には明かりを取るために、ポリカーボネート波板と垂木を使いました。

パイプ小屋の設計

メーカー製の物置の横に作ったので、完成した時の見栄えを考えて屋根の勾配を物置と合わせました。
結局、自由な勾配が取れる構造にして、
物置と同様に、屋根は手前が高く、後ろに向かって下り勾配にしました。

パイプと継手で骨組みだけで以下のように作りました。(青色は継手)
屋根の前の方を2段にし、後ろ側は1段です。この段差で屋根の勾配を取りました。
手前の2段の間隔を広げると勾配を強くすることが出来ますが、私の場合は継手同士がほぼくっつくような形になりました。

パイプと継手の骨組み図(補強などを除いた図で、左右同じ)

このパイプを継手類(樹脂製)でつなぐ格好になりますが、この継手とパイプの接合部に専用の接着剤(溶剤)を流し込むことで継手とパイプの樹脂を溶かして固まるとお互いに溶着固定され、強固に固定されます。

継手類
専用の接着剤(液)と注入器

パイプ小屋の組み立て方

作り方としては、最初に全体図を書いて寸法を決めます。
パイプと継手の接合部の「のりしろ」を考慮してパイプを必要な長さに切断します。
パイプの切断は、金のこを使えば切れますが、パイプカッターを使えばもっと楽に切れます。
パイプカッターの使い方は、切断したい部分を挟んで、回転させながら少しずつ締めていくと簡単に切れました。

パイプとパイプカッター

接着作業は実に簡単で、継手にパイプを接合した部分に注入器で接着剤を流し込むだけという、プラモデルを組み立てるような感覚です。
数分ほどで固まって固定されます。


 完成写真

構造を言葉で説明するのは難しいですが、簡単に言うと、先ほどの骨組み図のように前方の屋根の部分(手前)を2段にして後方を1段としてパイプの骨組みを組みます。
このパイプの骨組みの上に、角材(垂木)に固定したポリカーボネートの波板を載せて固定しました。

前(左側)
左手前の部分(正面から撮影)
前(右側)
 右手前の部分(正面から撮影)
左後ろ(前方から撮影)
右後ろ(前方から撮影)

屋根材の取付け方

屋根は明るくて耐候性に強いと言われている無色透明のポリカーボネートの波板を使い、この波板を専用の取付けビス(イレクター用部品にあり)で角材に上からねじ込み屋根部分としました。
このとき強風対策として、波板の端っこが舞い上がらないように出来るだけ端っこも角材にビス止めしました。
ポリカ波板3枚の、継ぎ目を5山ほど重ねることで雨漏りをし難くしました。

この屋根部分を、パイプで組んだ架台(骨組み)の上に乗せて、下からパイプをビスで貫通して木材(垂木)を固定しました。

 完成写真(正面から見たところ)
 左上部の構造写真

こちら(石川県)の冬は雪が積もることもあるので雪が簡単に降ろせるようにするために波板の固定には専用の取付けビスを使いました。(雪かきワイパーで掻き寄せても引っかからずに、簡単に雪が滑って搔き落とせるように)
また、雪が30cmくらいは積もっても大丈夫な強度を考えて補強を多めに入れています。
(実際に30cmくらい積もった時は屋根が少したわんできましたが、雪を降ろせば問題無かったです)

当然ですが後ろ側に雨樋も取り付けています。
(雪降ろしをする場合は、雨樋が壊れないために、勾配に逆らって前に引っ張って降ろしました。引っ張ると言っても波板の上なので軽く滑ってくれました)

雨樋
後ろ側に雨樋を取付け(後方から撮影)
足の固定方法
羽子板付き踏み石にステンレスビスで固定

台風などの強風対策として、足は羽子板付き踏石にステンレス製のビスで固定しており、片方は物置小屋にステンレスビスで固定しました。

今回使った部材や道具としては、樹脂コーティングされたパイプと樹脂製の各種継手、専用の接着剤、パイプカッターや雨樋などです。

使ったパイプはヤザキの「イレクター」というもので、鉄パイプに樹脂コーティングしているので腐食に非常に強いものです。(前出)

ヤザキのサイトにあったDIYのページ ⇨ 全国から自慢のDIY作品が届いています

実は十数年前にも同じ材料でこのような小屋を作ったことがありますが、欲張って間口を広くするためにパイプを長くつないだり、しかも補強をあまりしていなかったので雪の重みで壊れた経験がありました。

この苦い経験を生かして、今回は間口をあまり広くせず、また雪が積もっても降ろしやすい(雪かきワイパーの引っかかりが無い)構造・部材を探して使いました。

いずれも近所のホームセンターに売っているものばかりで、道具も含めて3万円弱でした。
同じものがAmazonにも売っていて価格は近所のホームセンターより安いかもしれません。
パイプ以外に継手、パイプカッター、キャップなどもあります。

パイプカッターについては、私はサンダーを持っているのでそれでも切断できるのですが、切断箇所が多かったので専用のパイプカッターの方が楽に切断できるから今回はこれを買いました。

完成写真(物置の手前)
H28.7
その後、手前上部に木板を付けセンサーライトも取り付けた

最後に

今回のこの小屋は既に製作して3年が経過していますが、殆ど傷んでいません。

ただ自転車は必要なくなったので処分し、今では天気が怪しい時の物干し場になったり、玉ねぎやダイコンなどを干したり、また縁台を置いて涼んだりビールを飲んだりと多目的に利用しています。

耐腐食性がかなりあるので相当長持ちすると思います。20年くらいは?
私とどちらが長持ちするか勝負になりそうです。
(2023年4月追記:製作して10年になりましたが自転車小屋はまだ健在です。まだ腐食もありません)

あなたもいろいろ工夫してオリジナルの丈夫な小屋などを作ってみませんか?
結構楽しいですよ。

※製作してから3年も経過してからこの記事を最初に書いており、作る過程の写真があまり無かったことと、説明が下手なので分かりにくいかと思いますが、悪しからず。
少しでも参考になるところがありましたら幸いです。
今回使用した部材などの広告を貼っておきますのでご参考に。

この記事は自作した自転車小屋の話ですが、作るのが面倒だという方にはサイクルハウスキットの広告を貼っておきますのでこちらもご参考に。

最後までお読みいただき有難うございました。

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