駐車場の防犯対策にセンサーライトを取付け

2022年10月15日

こんにちは、ペーパー電気工事士の”たか爺”です。
私は40年ほど前に電気工事士の資格を取ったものの、事情があって別の職業に就いたから一度も電気工事士の仕事をしたことがないので「ペーパー電気工事士」と名乗っている訳です。

今日は、防犯対策などでよく利用されている「センサーライト」について、
センサーライトの防犯効果
❷センサーライトの電源の種類
❸今回取り付けたセンサーライトを選んだ理由
❹実際の取り付け方
を紹介したく、備忘録を兼ねて投稿しました。

皆さんはセンサーライトというものをご存じですか?

センサーライトとは?

センサーライトとは、内蔵している赤外線センサーが人や動物、車などの熱を検知して自動的にライトを点灯させるというもので、防犯用などに使われています。
価格が比較的安価なのでよく利用されているようです。

つい先日、我が家の駐車スペースにカーポートを建ててもらったのですが、そこに夜間照明および防犯対策としてセンサーライトを自分で取り付けました。 

今回取り付けたセンサーライト

センサーライトの防犯効果は

センサーライトは、先に説明したように、内蔵されたセンサーが人や動物、車などの熱を検知して自動的にライトを点灯させるものですが、侵入者をライトで照らすことで警戒させ、犯罪行為に及ぶ前に牽制し、侵入や窃盗の被害を未然に防止します。
また、センサーライトが備え付けられていることで防犯意識が高い建物であると不審者に認識させ、下見に訪れた時点から狙われ難くする効果も期待できます。

この説明はセキュリティ専門の”ALSOK”の記事から引用しました。
ALSOKの「センサーライトの防犯効果とは?選び方と設置の注意点」

我が家では、15年ほど前に泥棒被害に遭ってからは各所に防犯対策をしており、センサーライトは玄関や裏庭などにもいくつか取り付けています。

センサーライトの種類とメリット・デメリットなど

色々なメーカーのセンサーライトが売っていますが、検知方式はどれも赤外線センサーによる熱検知ですが、電源の供給方法には大きく分けて以下の3種類があります。
❶AC100V仕様・・・家庭用のコンセント電源から電気を供給するもの。電線を引く必要があるが、停電しない限りは電気が確実に供給されるので安心。大きな電力が供給されているので明るいライトで照らすことが出来る。
❷ソーラーバッテリー仕様・・・付属の太陽電池から電源を供給する。ある程度は内臓バッテリーに蓄えられるが、天候の悪い日が続くと電気が無くなる可能性ある。バッテリーが切れると作動しないが、電気代がかからないというメリットがある。バッテリーを長持ちさせる為にあまり明るく出来ない。
❸乾電池式・・・乾電池で電気を供給するもの。電線を引く必要は無いが、電池が切れたら点灯しなくなる。頻繁に電池の交換が必要かも。乾電池を長持ちさせる為にライトはあまり明るくできない。
以上のようなメリット・デメリットがあります。

100V電源仕様を選んだ理由

最初は電線を引かなくても良いというソーラー式の設置を検討したのですが、メーカー(ELPA)に電話して「満充電後の点灯可能時間」を聞いたところ、「5秒間の点灯なら50回ほど」とのことで、要するに250秒程ということでした。
冬の北陸地方では1週間以上も晴れない日があったりするので、これでは晴れた日に充電した電気が1~2日くらいで無くなってしまうだろうし、電気が無くなれば点灯しなくなるのでソーラー式を断念しました。

そして、電線を引くのは面倒ですが、防犯対策に重きを置いているので、電源が途切れる心配が無くて一番確実な100V仕様のものを私は選びました。

冬でもよく晴れる地域(太平洋側など)ならソーラー式が電源の配線が不要なので良いかもですね。

また、通販サイトやホームセンターなどで色々なメーカーのものが売っていますが、日本のメーカーのものが欲しかったので朝日電器(ELPA)にしました。(朝日電器は日本の会社ですが、この商品にはmade in chaina と書いてありました。中国にある工場で生産されたかと)

センサーライトの購入

以下の写真は、今回私が取り付けたELPA(朝日電器)製、100V仕様のセンサーライトです。
(型番ESL-ST1202AC)

この製品は、白色LEDの2灯式で、前方用と後方用のWセンサーで360度検知する防水仕様のセンサーライトです。
他にも、

・明るさが2200ルーメン、消費電力は21Wで、しかも待機時は0.2Wと省エネです。
(1回30秒くらいの点灯にし、仮に1日100回点灯したとすると1日の電気代は0.5円程度です)

・センサーが検知し点灯を開始する周囲の明るさを調節可能
・点灯時間を5秒~10分の間で設定可能
・センサーの検知範囲の調節は付属のマスキングカバーである程度は調節可能
(最大検知範囲はおよそですが前方10m+後方4mだそうです)
いつものように、ネットで購入しました。

まずは電源の配管・配線工事から

以下の作業は電気工事士の資格を持った人の作業になります。資格の無い方は電気店などに依頼しましょう。
100V電源は20mほど離れた裏庭の物置から取り出し、敷いてあったコンクリートタイルをめくって、地中の埋設配管でカーポートまで引っ張ってきました。

タイルをめくって配管を地中に埋設

埋設配管はPFフレキ管(MFS-14)とVE管(VE-14)を接続し、電線はVVF ケーブル2芯 1.6mmを使いました。
それぞれ近所のホームセンターとネットショッピングで価格を比較して安い方で購入した。

地中の埋設から地上に出てきた配管(配線)はカーポートの後ろ側の柱で立ち上げました。

電線は先に配管内に細いワイヤーを通し、このワイヤーに電線を繋いで引っ張ることで電線(VVFケーブル1.6mm2芯)を配管内に通しました。
VE管で立上げ、中継ボックス(PVK丸ボックス)を設けて電線を接続し、またVE管で上げた。

 

そして、末端のPKV角ボックスまでのVE管内に電線を通してその先にコンセントを繋ぎ角ボックス内に収めて蓋をした。

角ボックス内にコンセントを設けた

 

カーポートの後側から見るとこんな感じになりました。

センサーライト本体の取付け

PKV角ボックス内に設けたコンセントにセンサーライトの電源プラグを差し込み、ボックスの下部から線を出し、その裏側(前方)にセンサーライトを4mmのビス2本で固定した。今回は後方のセンサー検知は必要ないので桁の上部に取付けました。

取り付け部分を拡大するとこんな感じです。
後方のセンサー検知が必要な場合は桁の最下部に取り付ければ良いと思います。

センサー感度などの調整

点灯開始照度の設定や点灯保持時間の設定などは簡単でしたが、センサーの検知範囲の調整が難しく、付属のマスキングカバーの加工(ニッパなどで切り取る)が大変であった。
そのマスキングカバーは1個しか付いておらず、少し割れたのでテープを貼って調整した。(取説に記載のとおり)

暗くなってライトが点灯するとこんな感じで、とても明るいです。
2200ルーメンだそうです。だいたい40wの蛍光灯と同等くらいの明るさかな。

正確な検知範囲の調整は難しく、すぐ前が道路なので仕方のないことですが、カーポート前を通る道路の真ん中より手前側を人や車が通過すると点灯します。

悪意を持った人が近づいてきた時にライトを照らすと、一瞬ひるむのでセンサーライトは犯罪の防止効果があるそうです。
また、電源は家から引っ張ったAC100Vだから何回点灯しても電気が無くなることもなく、検知すれば必ず点灯するので安心です。
尚、100V電源を取るための電気配線の工事は電気工事士の資格が必要なので資格のない方は電気店などに依頼しましょう。
センサーライトの取付け自体は誰でも出来ますので、近くにコンセントがある場合はそれを利用しましょう。

防犯カメラも追加検討中

防犯対策としてセンサーライトだけでは不十分だと思われる方には、防犯カメラなどは如何でしょうか?
センサーライトよりさらに防犯効果は大きいのではないでしょうか?

実は私も防犯カメラの必要性を感じており、監視カメラメーカーとして世界第2位のDahua Technology(ダーファ・テクノロジー社、中国企業)のネットワークカメラが日本の株式会社ASK TRADINGを通して販売している「IMOUブランド」の400万画素以上のカメラが良いのではないかと検討しております。
監視カメラの世界シェアをみると、1,2,4,5位がすべて中国企業で、3位にスエーデン企業(2015年にキャノンが買収済み)だという状況です。
実際に通販サイトなどで家庭向け防犯カメラを検索すると、ほとんどが中国製で割と安価であり、中でもIMOUブランドはレビュー★が4以上なので比較的安心出来るのではないかなと私は思っています。
IMOU(アイモウ)の会社概要などはこちらをご参考に!


いづれ防犯カメラを取り付けしたら、また記事にしたいと思っています。

【2022.3.11追記】
防犯対策で監視カメラを購入して取付けました。良かったら以下の記事もお読みください。
駐車場の防犯対策に監視カメラを設置、Imou Bulletのレビューなど

皆さんも防犯対策をやっていますか?

最後までお読みいただき有難うございました。