冬の脱衣所の暖房、壁掛け温風ヒーターの取付け&使用レポート

2022年2月26日

こんにちは、DIYのたか爺です。

つい先日、冬のヒートショック対策として、脱衣所に壁掛けタイプのセラミックヒーターを自分で取付けたのでご紹介したいと思います。
今日は、我が家の脱衣所に設置した暖房機について、
①今回の暖房機を選定した理由
②暖房機の取付け方法
③温度上昇のデータを示し、
④実際に使って感じた暖かさなどを感想を交えて綴りました。

ちょっと長い記事になりましたので、時間の無い方は目次で興味のあるところをクリックしてお読みください。


毎年冬になると寒さ対策で暖房しますが、すべての部屋を暖房すると多くのエネルギーを要するので、最低限必要な部分だけを暖房しますよね。
我が家では、寝るまではリビング・ダイニング・キッチンだけを暖房していて、寝る前には寝室を1時間ほど暖めるだけで、その他の部屋は全く暖房していませんでした。

省エネを考えた場合には、寒い時には暖かい服を着て、それでも寒い場合には暖房をするという順序になる筈で、やはり暖房器具の稼働は必要最小限にする必要があると思います。
しかし、入浴時は服を脱ぐので、脱衣所と浴室は暖房するしか方法がありません。

ヒートショックとは

我が家の場合、たとえば外気温が0℃くらいの時には脱衣所と浴室は5℃ほどしかないことが多く、ここで衣服を脱いで暖かい湯舟に浸かるとヒートショックが起こる危険性があり、特に高齢者等はそのリスクが大きいそうです。

ヒートショックというのは、暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動すると血管が縮んで血圧が上がり、お湯につかると血管が広がって急に血圧が下がり、このような血圧の急変動のことであり、これによって心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中につながる危険性があるのです。
ヒートショックを防ぐためには、入浴前に脱衣所や浴室を暖める必要があるのです。
一般的には温度差が10℃以上になるとその危険性が高くなるそうです。

私が我が家を建ててから30年ほどの間、この寒い脱衣所や浴室を暖房せずに生活してきましたが、私も高齢者の仲間入りをしたこともあるのでヒートショック防止のために、ここに暖房機を設置することにしました。
暖房機を選定した経緯などについては以下で詳しく述べます。

脱衣所の暖房機の選定

我が家の脱衣所は1坪ほどの狭い部屋であり、ここに洗濯機や洗面化粧台、脱衣籠やヘルスメーターなどが置いてあってさらに狭くなっています。
ここに暖房機を設置するとなると、床に置くタイプは狭くて危ない感じもするので避けたいですね。
そこで、狭い足元よりも上の空間を利用することが出来ないかと考えました。
上の空間に設置する暖房機を考えた場合、
 a)天井に埋め込みタイプのエアコン
 b)壁掛けのヒーター
が候補としてあるが、設置工事が大掛かりなことや高額な予算を考えたらエアコンは消えました。

壁掛けヒーターには、大きく分けて
 ❶温風タイプと
 ❷遠赤外線タイプ
の2つがあります。

❶温風タイプは、セラミックファンヒーターといわれるもので、エアコンのように通風口から暖かい風を送るタイプ。
原理は、本体の中のセラミックを電気で発熱させ、それをファンで送り出すというもので、比較的コンパクトなものが多い。価格的には12,000~37,000円くらいで、日本のメーカーではTOTOや山善などの壁掛け型セラミックヒーターがある。

❷遠赤外線タイプは、カーボンヒーターやグラファイトヒーターといわれるもので、筒状のものが赤くなって赤外線を放出するタイプ。空間を暖めるのではなく、照射された赤外線が身体に当たって暖かく感じるのですが、赤外線が当たっていない身体の裏側は暖かく感じません。
価格は30,000~40,000円くらいと高めで、メーカーとしてはコロナや高須産業(TSK) などがあります。
因みに、カーボンヒーターは炭素繊維を使い、グラファイトヒーターは黒鉛を使用しており、グラファイトヒーターの方が値段が高いが、立ちあがりが少し速いのと、赤外線域の放射強度量が高くなり暖かいそうです。

気になる電気代はというと、ヒーターのワット数×使用時間で決まるが、ワット数は同じでも暖房機によって暖かさは違うと思うので、暖かくない方はフル稼働時間が長くなり、結果として電気代が高くなります。
因みに、1,200Wなら1時間で約32円の電気代がかかります。(電力料金27円/kwhで計算した場合)

❶セラミックヒーターの温風タイプか ❷遠赤外線タイプのどちらを選ぶか、かなり迷いましたが、YouTube動画などを見ていると、遠赤外線タイプは稼働時は赤外線を放射するので部屋も赤っぽく見え、無人での稼働時(脱衣前および入浴中)に火事ではないが赤くなるので、安全対策は十分にしてあるそうですが、見た目で危険性を感じるので止めることにした。価格も高かったし。

ということで、壁掛け型セラミックヒーターを採用することに決定した。
部屋が暖まらないと意味が無いのでできるだけワット数が大きく、しかも日本製でレビューの評価が良いもので、出来れば安価なものという条件で、YAMAZEN(株式会社山善)の脱衣所温風ヒーター DFX-RJ12 に辿り着きました。

いつも通り、ネット通販で検索すると、実質価格14,000円くらいで見つけました。
ポチると、翌々日には自宅に届きました。

山善の「脱衣所温風ヒーター」とは

購入したのは、株式会社山善の「温風ヒーター DFX-RJ12」で、仕様は以下の通り。
本体寸法:幅490×奥行105×高さ310mm
重量:約4.7㎏

送風/温風/ドライヤーモードあり
消費電力:温風1150W(強) 600W(弱)
     ドライヤー1200W(強) 1150W(弱)
     送風24W(強) 14W(中) 8W(弱)
     待機時1W
切タイマー: 1時間/2時間/5時間
安全装置:転倒オフスイッチ・温度ヒューズ
     自動オフタイマー(8時間連続運転で自動停止)  
温度調節:16℃、20℃、24℃に設定可能(低、中、高)
風向調節:吹出口を上下左右に動かして風向きを調整可能
付属品:
 リモコンスイッチ、タッピングネジ、取扱説明書、施工説明書

今回、私はこの温風ヒーターをyahooショッピングで購入し、Paypayボーナスなどがもらえたので実質14,000円程で入手しました。

暖房機の取付け方法

この温風ヒーターの取付けはいたって簡単で、取り付け板(取付けプレート)をビス7~8本で壁に固定し、これのフックに本体をかけて、下部の蝶ネジをしっかりと締めたら完了です。
素人でも簡単に取り付け出来ますが、女性の方なら男性に協力してもらった方が良いかと思います。

取付位置を検討

まず取り付け場所ですが、取り付け場所は脱衣所の入り口上か、浴室入口上か迷いましたが、暖房能力に余裕があれば両方の部屋を暖めたいので、脱衣所ドアの上に取り付け、浴室の方を向けて温風を吹き出すように設置しました。

そして、取り付け板の位置決めをして穴の位置に鉛筆で印を付け、ドリルでΦ2mmの下穴を開けます。
そして付属のΦ4mmタッピング7本を壁にねじ込んで取り付け板をしっかりと固定しました。

壁材が石膏ボードなので出来るだけたくさんのネジを使って水平に固定し、しっかり留まっていることも確認した。

赤い〇部分が取付穴で、7か所で固定した

次に、この取付け板に温風ヒーター本体をひっかけ、本体下部にある蝶ネジを締めて固定すれば設置完了です。

差し込みを近くのコンセントに差すと、ピッと音が鳴って電源ランプが付き、送風、温風、ドライヤーモードのボタンを押して試運転。
どれも問題無く作動した。温風運転では送風が始まってから3~5秒ほどでなま暖かい風が出てきた。

リモコンが付属していたが、本体のボタンを押せば稼働するので、リモコンは使わずにしまっておいた。

実際の暖房効果は

一番肝心な暖房能力ですが、約1坪ほどの狭い部屋なのですぐに暖まるかとかなり期待していたが、窓の防寒対策が不十分なせいなのかあまり期待したほどでもなく、以下のような温度の上がり方でした。

【ケース1】外気温2℃、室温5℃から脱衣所だけを暖房した場合 
温風を「強」、温度設定は「中」(20℃)に設定し、斜め下に温風を吹き出す設定で運転開始。

最初は室温5℃から運転を始めてから20分かかっても11℃にしか上がらなかった(+6℃)。
その後さらに25分ほど経ってやっと16℃になった(+11℃)。
20℃に温度設定したのだが、床から1mくらいの高さに設置した温度計が約17℃になると温風ヒーターのON、OFFを繰り返し、その後も約16~17℃を維持・運転することが分かった。(温風ヒーターの高さは床から約2m)

室温11℃では微かに暖かい程度であるが、約16℃にもなるとそこそこ暖かく、このくらいは必要なのかもしれません。
この時は室温を16℃まで上げるのに45分もかかったが、外気温がもう少し上がり、スタート時の室温が上がってくればもっと短時間になる筈。

【ケース2】外気温0.7℃、室温4℃から脱衣所+浴室を暖房した場合 
別の日に、今度は浴室のドアを開け、脱衣所と浴室の両方を暖房するとどのくらいの時間がかかるか測定してみました。
4℃から始めて50分後に11.5℃で入浴、入浴時には浴室のドアを閉めて、80分後に脱衣所が14.5℃になったので暖房機の電源を切ったら以下のようなグラフになった。
この日は前回よりも寒い日で、14.5℃まで上げるのに1時間20分もかかっていた。

当然のことであるが、2部屋を暖房するにはかなり時間がかかるし、寒い日はさらに余計に時間がかかる。

ヒートショック予防の目的でリビングとの温度差を10℃以下にするというのであれば、リビングが20℃なら脱衣所は10℃以上にすれば良いことになるので12~14℃以上にすれば良いのかも。
尚、脱衣所での温度測定は、比較的信頼性が高くて安価なEMPEX製(日本製)の温湿度計を、洗濯機の上に置いて行いました。


電気代は

心配な電気代ですが、この温風ヒーターの消費電力が1,200Wなので、我が家の場合の単価22円/kwhならば 時間当たりの電気代=1,200÷1000×22.0=26.4(円/時間)という計算になる。
確認のためにワットモニターで測ってみた結果では ケース1: 41.80-18.48=23.32円(22円/kwhの設定の場合)であった。
ケース2:の場合では32円くらいであった。
ただし、この温度ではまだ寒いと感じるので、もうすこし室温を上げるとなると入浴前の暖房時間をもっと長くする必要があり、さらに電気代がかかることになる。

参考までに、我が家の電気料金は北陸電力のエルフナイト10+なので、朝夕時間の電力量料金は@22.2円です。
我が家の場合は22時を過ぎれば深夜料金(12.0円)なので、遅く入浴するならその半分くらいで済む計算になりますが、それ以外の部屋の照明や暖房に電気代がかかって意味が無いので却下ですね。

追加で窓の断熱対策が必要

窓からの放熱が多いと一定温度まで上げるのに要する時間が長くなり、一定温度に達したらその温度を維持するために間欠運転を行うが、放熱が多いとヒーターのON・OFFが頻繁になり、結局ヒーターのトータル稼働時間が長くなり電気代もそれだけ高くなる。
実は、少し前に断熱材を使ってジャロジー窓の簡易的な防寒対策を行なったがまだまだ十分ではないらしく、窓の防寒対策が十分でないと外気温が低いほど室温も逃げやすいはずです。
もっと窓の防寒対策をしっかりとして、暖房機の熱を無駄にしないようにしたいと考えています。

我が家の「ジャロジー窓の断熱対策」は下記の記事で投稿していますので、良かったら読んでください。
ジャロジー窓をポリカ中空板で断熱、冬のヒートショック対策

ポリカ中空ボードで3重窓の製作、浴室のジャロジー窓の寒さ対策

その他、気付いた点など

分かりきったことですが、壁掛けタイプなので足元が狭くならなかったのは良いことでした。
温風「強」での騒音はそれほど苦にはならないが、ヘヤードライヤーの「強」くらいの大きさで、「弱」にするとかなり静かになります。

安全対策として8時間の消し忘れ防止タイマーが組み込まれているが、8時間後では遅すぎ、全員が入浴を終えるのに1.5時間程度なので、私はタイマーを2時間に設定して使っています。
また、温度設定については1ヶ月程使ってみて分かったことですが、低(16℃)の設定では14℃付近に、中(20℃)の設定で17℃付近にコントロールされていました。

ドライヤーモードでは、温風の「強」よりも風量が多く、手放しで髪の毛を乾燥させることも可能だと思うが、髪の寂しい私にはあまり必要性を感じない。(笑)
送風モードがあるので、夏の風呂上がり直後の扇風機代わりに使えるかも。

購入前に期待しすぎた為か最初は少し期待外れかと思いましたが、ヒートショック防止という観点でみるならば温度差を10℃以下にすれば良いとのことなので、今回の暖房機の購入・設置で当初の目的を叶えることが出来たと思っています。

余談になりますが、同じ山善の温風ヒーターにワット数が同じで縦型のコンパクトなものもあり、暖房能力はヒーターのワット数でほぼ決まる筈なので暖房能力は同じくらいだと思いますが、本体の寸法(高さ)が我が家の取付け場所に合わなかったので横長のタイプ(今回購入したもの)にした訳です。

ヒートショック予防には他の部屋との温度差が10℃以下にする必要があることなどを念頭に、今後も出来るだけ地球環境に優しい使い方をしていきたいと考えているところです。

長々と書きましたが、もし脱衣所や浴室の暖房を考えられている方に参考になれば幸いです。
この記事で関係した商品の広告を下記に貼っておきましたので興味がありましたら覗いて見てください。

最後までお読みいただき有難うございました。