ポリカ中空板等で脱衣所ジャロジー窓の簡易的な防寒対策
こんにちは、DIYが大好きなたか爺です。
最近、我が家の脱衣所のジャロジー窓に、寒い冬の入浴時のヒートショック対策としてポリカ中空板などを使った、手軽にできる防寒対策をしたのでご紹介したいと思います。
実はつい先日、浴室のジャロジー窓に防寒対策として内窓を設置したのですが、脱衣所のジャロジー窓はそのすぐ前に洗濯機とその上にカラーボックスが設置してあるので同じ方法では出来ません。
次の写真のジャロジー窓がそれですが、窓の前にあったもう一つのカラーボックスを撤去して写したものです。
今回、脱衣所のジャロジー窓で行なった防寒対策は、ポリカ中空板とプラダンを2枚重ねて窓全面を塞ぐといった簡単なものではありますが、実際に作ってみてその断熱効果を確信しています。
ジャロジー窓とは
皆さんはジャロジー窓(ルーバー窓)というものをご存知ですか?
何枚もの細長いガラス板をブラインドのように並べ、窓の脇に付いているハンドルを回すことでガラス板の開閉角度を調節でき、ガラス板が外側に下がった状態で開くので、雨天でも少しの開閉角度にすれば雨水の侵入を防ぎながら換気することも可能な、換気性の良い窓です。
私が最近知ったことですが、このジャロジー窓は換気性が良い代わりに断熱性が非常に悪く、また防犯性が低いという大きな欠点があるため、最近では殆んど採用されなくなっています。
断熱性が悪い原因は、ジャロジー窓は写真のように何枚ものガラスをブラインド状に組み合わせているので、どうしても隙間ができるからです。
気密性が低いため、冬や夏には冷気や熱風がすき間風として吹き込んだりして暖冷房の効率がかなり落ちます。
最近の新しい住宅ではジャロジー窓をほとんど見かけませんが、断熱対策としてガラス板を複層ガラスに改良されたものもあるそうです。
ヒートショック予防
家を建ててから約30年間、特に冬の寒い日の入浴時には大変寒い思いをしていた訳ですが、ジャロジー窓の構造上、内窓を取付けるなどの防寒対策は難しいのでそのまま放置になっていました。
しかし最近、入浴時のヒートショック予防のために、防寒対策に本腰を入れることにしました。
暖房機を設置すれば良いということなんですが、ジャロジー窓はすき間だらけなので暖房をしても中々効果が得られないので、先にジャロジー窓の断熱対策を検討することになります。
先に述べたように、ジャロジー窓にはハンドルがあるので断熱対策は難しく、過去に挫折した経緯もあり、完璧な断熱対策は難しいということで、ある程度は効果のありそうな方法で妥協しようと考えました。
他の人の真似をする訳ではありませんが、やはり明るさを確保するために透明若しくは半透明のプラダンやポリカ中空板などを使うのが良いかと思い、これを窓の手前(内側)に、窓全面を塞ぐような形で貼り付けて防寒対策をしようと考えました。
防寒対策の考え方、構造など
簡単に言うと、プラダンおよびポリカ中空板を窓と同じ大きさにカットし、二重に重ねて窓全面を塞ぐ方法を考えました。
ただし、これを貼るのは冬場だけですが、防寒対策しながらも天気の良い日には窓を少し開けて風を入れることが出来るようにしたかった。
そこで、窓の上部はプラダン等を貼ったままとし、下部の4分の1くらいを取り外しができて、窓のハンドルを回せば風を入れることが出来るようにと考えた。
❶窓の大きさが560×1150mmなので、プラダンとポリカ板をそれぞれ1枚ずつを以下の図のように加工して窓に被せる。窓のハンドル部分は切り欠いておきます。
プラダンとポリカ板のどちらを先に被せても良いが、2枚ある方が断熱効果は大きいと思うので2枚にした。
❷下方を蓋するポリカ板を作ります。これも窓のハンドル部分を切り欠いておく。
❸ ❶のプラダン・ポリカ板の内側の下部に❷のポリカ板を被せると、窓のハンドル部分以外は完全に塞がれる。
こんな感じのプラダン・ポリカ板を作って、窓全面を塞ぐつもりです。
そして、これらのボードを窓に押さえ付けるのは突っ張り棒でします。
実際の加工・取付け作業など
まず、プラダンとポリカ中空板を買ってきました。
どちらも段ボールのような中空構造をした板で、プラダンの材質はポリエチレンで、ポリカ中空板はポリカーボネートで出来ています。
価格はプラダンの方が安く、ポリカの半値くらいです。
正確に測って定規を当て、窓のサイズに合わせてカッターナイフを使ってカットします。
カットする時、縦は割と切り易いですが、横方向は一度で切るのは無理なのでガタガタとなりながら数回繰り返して切ります。
手を切る危険性があるので十分に注意しましょう。
❶-1,まずは、プラダンで1枚目を作りました。(次の写真)
窓に貼り付けるの時に非常に狭い場所なので1枚物ではなく、上部と下部(足)に分け、
窓枠に押し込む時には上部と下部の接続部分にマスキングテープ(青い)を貼り付けました。(春になったら外し、次の冬にまた使うので)
以下は実際に貼り付けた写真です。(まだ窓枠内に立て掛けているだけです)
上部と下部の接続部分はこんな感じです。
下部の真ん中は開いており、右端のハンドルを回せばジャロジー窓が開いて風が入ってきます。
❶-2、先ほどと同じサイズのポリカ板(上部用)、プラダン(足を含む下部用)を作りました。尚、余りコストを掛けないようにということで、切れ端を使っているので継ぎはぎ部分が多いです。
これも窓枠内にはめ込んで、先ほどのプラダンの上に重ねました。
❷次に、下部の開いた部分に被せるプラダン板を作りますが、やはりハンドル部分だけは切り欠いておきます。
❸ 最後に、これを窓枠の下部にはめ込んで開いていた部分を塞ぎます。
これだけでは風の吹きこみが強い時にプラダン等が手前に押されてくるので、百円均一で買った「つっぱり棒」2本を左右の窓枠にかけ、これでプラダン等を押さえます。
下部はこんな感じで、突っ張り棒の真ん中辺にスポンジを咬ませてプラダン等を押さえています。
これで完成です。
下部に被せるプラダン板だけを外し、ハンドルを回すとルーバー部が開いて風を入れることができます。
もっとたくさん風を入れたい時には上部も外せば良い訳ですが、通常はこれで十分だと思います。
最後に
実際にこれを取付けてからは、強風の時でもほとんどすき間風を感じることは無くなりました。
突っ張り棒やスポンジで押さえているので見栄えはイマイチですが、安価な防寒対策の割には断熱効果はかなりあるようです。
これを作る時の重要なポイントは、窓枠のサイズにピッタリのプラダン・ポリカ板をつくるところです。
あまりキチキチに作ると窓枠(木製)に傷がつくので、わずかに小さ目に作り、プラダン・ポリカ板の周りに薄い保護テープなどを貼っても良いのではないでしょうか。
私は下部の押さえボード❷に一部貼っています。
省エネの比較データは取っていませんが、これで暖房機を稼働させれば省エネになることは間違いないと思います。
春になって暖かくなったら、この断熱ボードを全て外して来冬まで物置に保管しておく予定です。
見栄えはイマイチですが、材料も安価で、作るのも簡単な防寒対策なので、良かったら皆さんもやってみませんか?
最後までお読みいただき有難うございました。
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