エアコン異臭の原因は送風ファンのカビ、DIYで洗浄して改善

2024年4月23日

こんにちは、できることは何でもDIYの ”たか爺” です。

最近、冷房始動時にエアコンの吹き出し口から汗臭いような異臭がするようになったので、ネットで洗浄剤を買って自分でフィンおよびファンの洗浄を行い、ほぼ改善できました。

今日は、そのやり方および特に注意する点などを備忘録として記事にしました。

今回、自分で内部洗浄したエアコンは、11年ほど前に購入した自動洗浄機能付きの5.6Kwのものです。
実は6年前にも、電源スイッチを入れた直後に異臭がするというので、その時も自分で内部のファンとフィンの洗浄を行ってほとんど改善できたという実績があります。
今回は冷却フィン洗浄での効果はイマイチでしたが、送風ファンの洗浄で異臭がほぼ改善されました。

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異臭の原因とエアコン室内機の構造

エアコン室内機の内部で汚れがつきやすいのは、冷却フィン送風ファンです。
下図のフィンファンには汚れが付きやすく、そこにカビが発生しやすいのです。
それがにおい(異臭)の原因になります。

     エアコン室内機の断面(横から見た図)

これらの汚れを除去するために、フィンおよびファンを洗浄する必要があります。
これらの洗浄は専門の業者に依頼すればやってくれますが、普通のエアコンで1台10,000円程度、自動清掃機能付きでは1台20,000円程度の費用がかかるそうです。
洗浄を自分で行う場合、フィンおよびファンの洗浄剤を入手する必要がある。
フィンの洗浄剤は近所のホームセンターでも売っていますが、送風ファンの洗浄剤はほとんど売っていません。

したがって私は、6年前に購入したものと同じ洗浄剤をネット通販で購入して使いました。
今回使った冷却フィン洗浄剤ファン洗浄剤は後でご紹介しましす。

冷却フィンの洗浄

冷却フィンの洗浄作業は簡単ですし、その洗浄剤は比較的安いものが多いです。
以下は今回私が使ったフィンの洗浄剤で、2本で1セットでした。

フィン洗浄作業の手順

洗浄作業の前に、元電源を切るかコンセントを抜いておきます。
私の場合はブレーカーを落としました。
また、洗浄剤には可燃性のLPガスなども使っているので部屋は十分に換気すること。

まず最初に、
❶エアコンのフィルターと室内機のカバーを外し、フィン(熱変換器)を露出させる。
❷洗浄剤の缶を5~6回以上強くよく振る
❸フィンから5cmほど離して、フィンの向きにそって(縦に)フィンにスプレーする。
※ 電装部や受信部などに噴射液がかからないように注意する。
❹約10分間放置したら終了。
汚れた廃液はそのまま下部のドレンパンに流れ落ちてドレンパイプで室外に排出されます。

フィンの洗浄で、今回は効果なし

フィンの洗浄が終わったら電源ブレーカーを入れ、フィルターをセットして室内機のカバーを閉じます。
半日ほどしてから運転したら、
どれくらい汚れが落ちたのかは分かりませんが、異臭は相変わらずしました。
1本の洗浄剤では効果が無かったので、2本目の洗浄剤で再度フィンの洗浄を行いましたが、やはり効果なしでした。ということは今回の異臭の原因は送風ファンの汚れか?
フィンの洗浄では異臭が改善されなかったので、次は送風ファンを洗浄することに。
※今回、我が家のエアコンの場合は、冷却フィンの洗浄では異臭が改善されなかったが、改善される場合もあるそうです。

送風ファンの洗浄

フィンを洗浄しても異臭が改善されなかったので、送風ファンの洗浄を行うことにした。
ファンの洗浄作業は、フィンの洗浄と違ってちょっと面倒です。
ファンの下に洗浄廃液が落ちてくるので、吹き出し口の下に廃液を受ける袋を付ける必要があるからです。
今回使った送風ファンの洗浄剤は「くうきれい」という、ムースとリンスの2本がセットになっているものです。
ムース(泡)をファンに塗り付けて1時間ほど放置して汚れを浮かせ、その汚れをリンスで洗い流す、というものです。

洗浄作業の前準備

エアコンのブレーカーを落としてルーバーなど、送風口付近で外せるものは取り外す。

付属の洗浄廃液回収袋をエアコンの送風口の下部にしっかりと取り付ける。
(商品に粘着テープが付いている)

洗浄液などが飛び散る可能性もあるので、エアコンの周りや下部はビニールシート等で十分に養生した方が良い。

ファン洗浄の手順

❶洗浄剤(ムース)のスプレー缶に付属のノズルを付け、缶を大きく10回以上振る。

❷ノズルをファンの羽根の中に差し込み泡を吹き込む。

❸ファンを割りばしなどで少しずつ回しながらスプレーし、送風ファン全体に泡が付くようにまんべんなくスプレーする。

❹泡をつけたまま1時間ほど放置する(ムースで汚れを浮かせる)。

❺リンスで泡を洗い流す。

❻リンス1本では完璧に洗い流すことができないので、追加で霧吹き(水の直噴)を使って綺麗に洗い流した。
リンスが全然足りなかったので、私は百均で買ってきたスプレーボトルに水を入れて十分にすすぎ洗いしました。

多量に水を使って洗浄したので、廃液回収袋が重くなり、写真のように洗面器で受けた。

❼5分ほど放置して水を落とす

❽タオルなどで送風口付近の水を拭き取る

次に、エアコンの電源を入れて送風ファンを回すと、最初に水滴が飛び散るので送風口の前にタオルを当てておく。

 

洗浄廃液の汚い色を見れば相当な汚れがあったことが分かりますね。

洗浄廃液、多量の水を使って洗い落とした

ファンの洗浄で異臭がほぼ改善した

そのまましばらく運転を続けて内部を乾燥させます。

翌日、エアコンの始動時に異臭の確認をすると、全くしないわけではないが、異臭がほぼ改善されていました。
ほとんどわからない程度ですが、まだ微かに匂いがする気がします
まだ微かに匂う気がする原因は、リンスで泡を洗い落とすときリンスが足りなくてスプレーノズル(直噴)で洗浄したのですが、でファンに向けて水を勢いよく噴射したら、ファンの奥の方の汚れが時々落ちてきて、キリが無いのでほどほどでやめたからではないかと。
水を2~3リッターほど使ってしつこく洗いましたが、まだ一部に汚れが残っている可能性があると思います。
シュッ シュッではなく、連続的に勢いよく水をかけることのできる高圧洗浄機などが良いのかもしれません。
我が家には4台のエアコンがあり、これらのファン洗浄および
他の用途での利用頻度なども考えて、今後は高圧洗浄機の購入を検討するつもりです。
次回はこれを使って、徹底的に洗い落として完ぺきにしたいと思っています。

特に注意すべきこと

送風ファンの洗浄では、ムースで浮かせた汚れを、リンスでしっかりと落とすことが重要です。
リンスが足りないときは、スプレーノズルで強力に洗い落とすか、高圧洗浄機の導入を検討した方が良い。
汚れをしっかりと洗い落とさないと、付着した汚れからまたすぐに異臭がする可能性があると思います。
今回私は、洗浄水を2~3リッターも使ったので廃液回収袋が重くなり、室内機から外れたり廃液が漏れたりする可能性があったので写真のように洗面器で受けましたが、この辺も十分に注意した方が良いと思います。

エアコン室内機は電気製品なので、水がかかってはいけない部分に水を絶対にかけないこと。
絶対に電気系統に洗浄剤をかけないでください。

自信が無い方は無理をせずに、専門の業者に依頼しましょう。
もし、ご自分で洗浄作業をされる場合は自己責任でお願いします。

最後までお読みいただき有難うございました。

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