大雪時のタイヤチェーン義務化、未装着通行で懲役又は罰金も！？

2019年1月14日2023年3月5日

1 チェーン規制の背景は?
2 チェーン規制地域で違反すれば懲役又は罰金刑!?
3 チェーン規制は、どんな時に実施するのか？
4 チェーン規制は、どこで実施するのか？
5 スタッドレスタイヤでも規制対象なのか？
6 4WD車も規制対象なのか？
7 すべてのタイヤにチェーンが必要なのか？

皆さんは大雪時のタイヤチェーン義務化などが2018年12月に制定されたことをご存知ですか？

タイヤチェーン規制の地域ではスタッドレスタイヤであってもタイヤチェーンを装着していなければ通行することが出来ないというものです。

ほとんど雪が降らない地域にお住まいの方には関係のない話かもしれませんが、2018年1月には首都圏で20ｃｍを超える積雪で大渋滞が発生するなど、異常気象が多く発生している昨今では、いつどの地域が大雪になるかもしれないので、このチェーン義務化の話は知っておいた方が良いと思います。

また、冬期に雪が降る地域に帰省したりスキーなどウインタースポーツに行く方は特に注意した方が良いと思います。
気になる場合は国土交通省のホームページで確認しましょう。

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チェーン規制の背景は?

この規制が実施される背景として、2018年の冬の豪雪時に、大規模な交通障害が発生したことが挙げられます。
2018年1月には、首都圏を中心に積雪20cm を超える大雪がありましたが、このとき、首都高速道路中央環状線で10時間を超える車両の滞留が発生しました。トレーラーが坂道で立ち往生したことなどが原因です。
また、2月には北陸地方を中心に積雪1mを超える大雪があり、国道8号で約1,500台の車両の立ち往生が発生、2日以上にわたり通行に障害が発生しました。このときは、大型車の脱輪をきっかけに渋滞が発生するなか、未明の激しい降雪により車両の雪がたまり、自走できない車両が続出したことが原因でした。

いずれもチェーン未装着の自動車が動けなくなったことが、通行障害の要因になったわけで、このような突発的な大雪が発生したときの対応として、集中豪雪が予見される時に、主要な道路で予防的通行規制区間を設定たり、チェーン未装着の自動車の走行を規制することになった。

テレビなどのニュースで流れていた1,500台の立ち往生は福井県と石川県の県境付近でしたが、我が家の近所でも37年ぶりの大雪であり、こんな感じでした。

さすがにこの時は会社への通勤も大変で、大型トラックなどが何台も立ち往生していました。

チェーン規制地域で違反すれば懲役又は罰金刑!?

この省令改正では、規制地域で違反してチェーン無しで通行した場合は6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられるので注意が必要です。

省令改正のニュースの記事をまとめると以下のような内容になります。

国土交通省は2018年12月14日、大雪時のチェーン規制に関連する改正として、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令を公布・施行した。

　この改正は、大雪時の道路交通の確保のためにチェーン規制を実施することを目的にしたもので、以下のような「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の規制標識を新設したとのことです。　
同省が公開したチェーン規制についてのQ＆Aでは、以下のような質問に回答している。

詳しくは国土交通省のホームページのチェーン規制　Q＆Aをご覧ください。

チェーン規制は、どんな時に実施するのか？

チェーン規制のの実施は、大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪があるときに行います。
大雪時に通行止めを実施する場合でも、チェーン規制を実施し、タイヤチェーンを着けていれば通行できるようにすることで、これまでより積雪による通行止め時間を短くすることを目指すとしている。

チェーン規制は、どこで実施するのか？

チェーン規制を実施する場所は、急な上り下りがある峠などで、過去に雪による立ち往生や通行止めが起こった場所の中で、タイヤチェーンを着脱できる場所や通行止めが解除されるまで待機できる場所がある区間で実施するとしています。
なお、チェーン規制時には、規制区間の手前でタイヤチェーン装着状況の確認を行い、チェーン未装着の車両は通行を禁止します。

チェーン義務化の対象区間はこちらのサイトをご参考に。